選択の科学

NHK教育テレビで放送されていたコロンビア白熱教室。
シーナ・アイエンガー教授が20年にわかって研究してきた選択についての講義です。

一回1時間の5回放送でした。
なかなか難しい話もあったのですが理解できた範囲で実生活に応用し反映していきたいと考えました。

今、私をもっとも悩ませている選択とは何か?

オーディオ選び、ついてはスピーカー選びです。
シーナアイエンガー教授の理論を元に適当にスピーカーへ当てはめて考えていきます。
スポンサード リンク


一般的に行われている試聴と言う行為は、実のところほとんどムダではないのか?

理由の一つに、人は微妙な違いをほとんど見極めることができないと言うことがあります。
確かにユニット箱ネットワーク等が違えば間違いなく音は変化するでしょう、
しかしたった数分の演奏でわかるでしょうか?
違いがわからなくなり余計に混乱し間違った選択をしてしまうかもしれません。



さらにこんな調査の例があります。
お見合い結婚と恋愛結婚。結婚した後の幸福度はどっちが高かったか?
ずばりお見合い結婚です。恋愛結婚の場合事前にお互いのことを深く知っているがゆえに
結婚後そうであると期待し失望するのです。オーディオにも当てはまるかもしれません。

A.恋愛婚→自分でスピーカーを選び事前に試聴して購入します。
B.お見合い結婚→ショップや友人、雑誌からのススメでほとんど試聴せずに購入します。

Aの場合事前のイメージが試聴によりほとんど固まっています。
ゆえに自分の部屋にスピーカーを持ち込んだ際に試聴と違いが出たときにがっかりするでしょう。
それがいい音であれ悪い音であれ違うと言うことで満足度は落ちます。

逆にBの場合、実際の音はイメージでしかなくこれでなければいけない等固定概念にとらわれません。
聞いている内に良いところも悪いところが見えてきますが、事前に知っているのは少しの情報だけですから
自分の実際に聞いてきた音=正しい音となっている前者とは違います。
最初に正解を作り上げているAにたいし、どんな音でも正解になるBの方が遥かに満足度が高くなりそうです。

まあこれはお見合いを無理矢理オーディオニ当てはめたので不正確かしれません。

ここからが本題です。

最終回ので掘り下げられた人生をよりよくしていく上で選択を阻害する4つの原因

①数値に拘りすぎること


オーディオを選ぶ際、値段、カタログスペックなどに惑わされるのです。
数値というのは満足感と幸福度にあまり関係がありません。
しばしば理性を優先させて理由を考え理屈で物事をとらえようとしますがこれが失敗の原因になり得る。
逆に直感に頼ることにより自分が一番欲しいものを選択することができる、
なぜなら直感というのは自分を満足させることに対しては一番正確ですから。

例えば、50万円のスピーカーを買ったとします。
50万円のスピーカーを買ったのだから必ず50万円の音がするはずだ。
とか、きっと80万円のスピーカーの方がいい音で自分が買ったスピーカーの音は劣っているなどの考え方です。
オーディオは一定の値段を超えると値段と音は比例しません。
また好みの問題もあります。価格が上だからと行って自分の好みの音が出ているとは限りません。
よって数値を見ることによって落胆し満足度が低下ます。

ここは数値を気にせず直感を頼りにしましょう。
値段やカタログスペックで音を評価しないことです。


②自分の欲しいものがわからない。


自分の好みの音がわからないのにスピーカー選びはできません。
しかしたいていの人がまだ自分の好みの音を知らないのです。
知っていたとしても、その好みの音というのは時代や気候、体調などで日々変化しています。
ですからこれが絶対正しいこと言うことはないのです、
オーディオ的にはどんどん買い換えていくべきと考えます。
挑戦せずに後悔するのと実際に行動を起こし後悔するのでは2:1の後悔の差があります。

さらに、好きなCDを持参し嬉々としてオーディオショップで、聴いて
それがただ緊張しているのか好きな曲を聴いてテンションが上がったのか
良い音を聞いて感動しているのかさえ自分でもわからないのです。
それをいい音だと思って買ってしまったら自宅で冷静聴き、こんなではなかったと後悔するはずです。
その場の雰囲気に惑わされるのです。

自分の聴く音楽、部屋等を深く分析し、どんな音が必要なのか考えることです。


③幸せに対する期待が大きすぎる


良いものを買ったのだから必ずいい音がする。ましてやわざわざ苦労して買ったオーディオが
自分の期待と違う音がすると願う人はいませんし、
そのオーディオが物理を遥かに上回るほどの結果をもたらすことはありません。
自分の期待が後の失望を招くのです。


④わかっていても間違えた選択をする。


人は誘惑にすぐ惑わされてしまいます。
わかっているにもかかわらず誘惑に勝てず本能のまま行動してしまうのです。
自分が欲しい音を探しているはずが雑誌やネットにあるレビューで絶賛されている方を選ぶこと、
それは貴方のいい音ではなくそれを聞いた他人の好みの音です。


また展示処分品などで少し気になっていた製品が予想以上に安くなっていたとします。
実際には本命は違うのに価格が安いからこっちで良いかなどと目のまえの誘惑にとらわれてしまいます。

その選び方は直感ですか?理性で理論的に考えたものですか?

直感で選んだとしましょう、するとそれは、
たった今自分が欲しいものを選ぶことになるでしょう。
今自分に必要なことがわかるとも言えます。
今日食べる夕食やこれから聴くCDならそれで選んでもかまいませんが、
長期間使用するオーディオにたいしては使えないと言えます。
いくら直感が自分を満足させることに対して優れているとは言えそれは一瞬のことです。

逆に、理性で選んだとします、それは、
明日、一ヶ月後、来年、十年後に欲しいものとは何かを考えた客観的な選択です。

人間の選択には限界があります。まずわずかな違いを人は見抜くことができません。
様々な条件が選択に影響を与え、正確さがあまりありません。
そして必ず自分が正しいと思っている方を選択するわけでもありません。
これを知っているだけで後の満足度は大きく変わってくるはずです。


人間脳や耳の作り音が聞こえる仕組みはすべて同じです。
実のところは、他人と自分とはあまり差がないのです。

ですから教科書となるのは成功した先人です。外の世界をみてみること。
まさに実際に成功したの話を聞くことです。
他人はどんな選択をしてどんな結果になったのか観察するのです。

うまい選択をすれば、世間的には評価されなくとも最高の満足感を得ることができるはず。


選択の科学
選択の科学
posted with amazlet at 11.12.25
シーナ・アイエンガー
文藝春秋
売り上げランキング: 6
関連記事

Secret

TrackBackURL
→http://intuos4.blog107.fc2.com/tb.php/937-2ee1b94c